こんにちは!may(メイ)です。英語学習に関わる全ての人へ、お役立ち情報を発信しています。
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音読は大事だけど、単調になりがちで、生徒が飽きてきちゃう。
「聞いて、真似する」ことは英語の発話のための基本中の基本です。
しかし、毎回の授業で同じように音読していては、生徒は飽きてしまいます。
でも、大丈夫。音読方法は何通りもあります。
最近では、デジタル教科書やタブレットが導入されている学校がほとんどだと思いますので、更にいろんな工夫ができますよ。
毎回、異なるアプローチで音読を飽きさせない!何度でも繰り返そう。
英語教員の腕の見せ所。1回の授業で少なくとも5回は音読します。
もう、「音読だりぃ」とは言わせません!
音読活動の効果が分かる
音読活動のレパートリーが増える
音読の効果5つ
音読の効果はたくさんありますが、授業においては特に5つ目が大切で、教員が伸ばしてあげるべきポイントだと思っています。
①リスニング力の向上
音読することで、文字と音を自然と結び付けインプットしています。インプットされた言葉はリスニングが容易になります。
②発音の改善
少なからず「英語らしく読もう」という気持ちが、発音の改善につながります。
③スピーキングの練習
繰り返し口にした言葉を応用することで、自分の気持ちや状況に合った文を組み立てられるようになります。
④文法の理解
文法の細かい部分をていねいに教わるよりも、繰り返し基本文を音読してインプットした方が文法構造が理解できる場合もあるほどどです。
⑤自信を得られる
「英語ができるから話す」のではなく、「話すからできるようになる」のです。とにかく音読を繰り返すことで、少しずつ自信を得ていきます。
繰り返しになりますが、「聞いて真似する」ことは言語を身に着ける上で、第1のステップであり、避けては通れません。
音読をためらっていては、英語力を身に着ける土台にも上れないということです。
小学生のとき、国語の教科書の音読を何回もしましたよね。
母語話者でも、何度も音読して言語を上達させているのです。
第2言語を学ぶ場合にも、音読が重要であることは言うまでもありませんね。
1に音読、2に音読。どんどん音読しましょう。
音読の手法(一斉音読)
1.リピート読み
英語授業での音読といえば、
Repeat after me!
ってやつですね。
先生や音源の後に続いて真似する、基本的な形です。
1回目の音読はコレでゆっくり発音を確認しましょう。
教科書の音源を再生する手もありますが、先生がゆっくりと生徒のペースに合わせて読んであげると良いですね。
2.通訳読み
音に慣れてきたら、
Japanese(自分を指して)、English(生徒指して), please!
と言って、先生は日本語を読み、生徒は読まれたところまでの英語を読みます。
この時、1文を一気に読むのではなく、意味のまとまりで区切るようにします。
たとえば、下のような文。
Mike and I went to a park to play soccer. (マイクと私はサッカーをするために公園に行った。)
マイクと私は/公園に行った/サッカーをするために
と区切って読みます。
生徒のレベルに応じて、「公園に行った→~に行った/公園に」などとさらに区切っても構いません。
しかし、ある程度のかたまりで文を捉えたほうが、後々の学習が楽になります。
3.マスク読み
Let’s test!
デジタル教科書のマスク機能を使います。
(※画像:光村図書HP)
↑新出語だけを隠したり、
↓全ての文を隠したりできます。
(※画像:光村図書HP)
英文を隠した状態で、日本語を見ながら英文を言わせましょう。
途中詰まったら、部分的にヒントを出します。(マスク部分をクリックすると、その部分だけ開くことができます)
列ごとに言わせるのも効果的です。
4.シャドーイング
Now, close your eyes, open up your ears.
聞きながら、少し遅れてリピートします。
初めての場合は「カエルの歌を輪唱する感じだよ」と言って、お手本を見せると、分かってくれます。
(※画像:光村図書HP)
デジタル教科書には、速度調整機能があるので、ゆっくり→速く、とレベルアップしていきましょう。
5.アフレコ
最後に、なりきりアフレコ♪
(※画像:光村図書HP)
まず役割分担をして、無音で動画を流します。
生徒は良きタイミングで、自分の役割のセリフを言います。
うまくいかないことも多いですが、英語のリアルなスピード感を体感することができます。
声も似せてくる生徒がいて、盛り上がります。
最後のちょっとしたお遊びとして😊
音読の手法(ペア・個別)
6.ペア読み
Practice with your partner.
よくある手法ですが、ペアになって交代で音読します。
習熟度等を踏まえて、英語授業のペアを年度当初に決めておく、という先生もいらっしゃるそうです。
ペア読みは単調になりがちなので、
1分以内にどこまで読める?
などのタスクをプラスしても良いです。
7.ペアシャドーイング
1人は教科書を閉じて、パートナーの真似をしよう。
1人は音読、1人は聞こえた通りにリピート。
音読役はごまかしが効かないので、どうにかこうにか一生懸命に読むことになります。(でも、間違えても大丈夫)
パートナーのレベルに合わせて、区切る位置も考えながら読ませます。
8.わたしリーディング
登場人物に「わたし」を入れよう
How was your summer vacation?
というセリフの後に、「わたしはね・・・!」とカットイン。
例)I went to Nagasaki to meet my grandmother. How about you, Miki?
わたしが登場人物になったら…と考えて、教科書に入り込んで演じます。
生徒オリジナルの即興劇、楽しいです。
9.プラス1リーディング
Hajinの最後のせりふの後、Eriは何と言ったと思う?
教科書のストーリーは、「ここで終わり!?」という展開になっていることが多いです。(意図的にそうなっている?)
それを活かして、セリフやリアクションを付け足しながら、読むように促します。
英文内容の理解が自然と深まります。
10.録音
Let’s record your voice!
タブレットの録音機能を使って音読を録音→提出させます。
(画像:まなびポケットHP)
私は、ミライシードのオクリンクを使っていました。
ムーブノートも同じように使えると思います。タブレットのビデオで音だけ収録しても良いです。
Googleドキュメントの音声入力機能を使って、思った通りに入力されるか試す、という手もあります。
(操作方法はインスタグラムに動画をあげています)
いずれも、「上達したくて何度も音読に挑戦する」生徒の姿が見られます。
教員としては、その「粘り強さ」をよく観察して評価したいものですね。
一口に音読と言っても、いろんな手法がありますね。
いろんなレパートリーを持っておくと、先生も生徒も楽しく授業ができますよ♪
まだ試したことのないものがあれば、是非試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ここまで読んでくれた人は、朝食のベーコンが良い感じにカリカリに焼けるでしょう♪
may
\先生自身の学びに/