こんにちは!may(メイ)です。英語科教員のためのお役立ち情報を発信しています。
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明日から授業開始なのに、全然準備できてない…
4月は教員の超繁忙期。学級開きもそこそこに、授業開きもやってくる。その日暮らしで1日1日を過ごすのが精いっぱい。本当にしんどいシーズンですよね。そんな先生方に、少しでも楽に楽しく授業開きをしてほしい!私が10年かけてたどり着いた、授業開きの鉄板アクティビティを公開します。
小学校~高校生まで、レベル別の使用法を提案しています。もちろん、ワークシートも無料ダウンロードできます。是非ご活用ください。
・明日使える、授業開きの方法が分かる。
・良いスタートを切ることで、1年間楽しく授業ができる。
・便利な無料ワークシートの使い方が分かる。
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授業開き、これだけは押さえよう
生徒同士のインタラクティブな活動を促す
4月は、新しいクラスの緊張感がほぐれていない状態。授業開きでは、なんでもいいので、生徒同士が話せる活動を取り入れるようにしています。
男女関係なく、
今までに話したことがない人と
話してみよう!
「隣の人」や「近くの人」と話すだけではなく、できる限り席を立っていろんな人の顔を見ながら会話するきっかけを与えるようにしています。「立っていろんな人と話せる機会」を作れるのは、英語の授業の魅力の1つですね。
最初から活発な雰囲気にすることで、1年間の英語の授業をアクティブにすることができます。
英語の授業では、
たくさん話していいんだな。
☆おすすめアクティビティ&ワークシートは下にスクロール↓
短期・長期の目標、評価基準を明確にする
長期の目標・・・1年後、3年後の姿を想像させてあげましょう。
たとえば、先輩のスピーチの様子を見せる、3年生のテスト問題を見せてみる。「英語が使えるようになったら、どんなことをしたい?」を考えさせることも、内発的動機づけになりますね。
海外旅行に行ってみたいな。
英語で歌詞を書いてみたいな。
短期の目標・・・1学期にすること、最初の1ヶ月にすることの概要を伝えましょう。見通しがもてると安心する生徒がたくさんいます。
4月~GW前までは、小学校の復習だよ。
Unit1には新出単語が17個あるね。
書いて覚える癖をつけるといいよ。
評価基準・・・やっぱり生徒は良い成績が欲しいと思っているもの。基準を最初に明示しておくことが鉄則です。
☆授業開きで使うワークシート例は「1年間の授業について話そう」までスクロール↓
名刺交換アクティビティ
名刺交換のやり方(ワークシート付)
名刺に書いた内容の自己紹介をします。
Hi! I’m Mika Maeda.
I like English and coffee.
Nice to meet you.
もらった名刺を見ながら、なりきり自己紹介をします。
Hi! I’m Mika Maeda.
I like English and coffee.
Nice to meet you.
最後にもらった名刺がこの後の活動のキーになります。
巡り巡って自分の名刺が返ってくることもありますが、誰とも交換していない、ということがないように、生徒を注視しましょう。
名刺交換が終わったら…(レベル別アクティビティ)
交換が終わったら、学年やクラスのレベルに合わせて以下のような活動ができます。(初めての授業なので、全員が参加できるよう、レベルは高すぎない方が良いでしょう。)
↓タブを開くとレベル1~3のアクティビティが見られます。
教師が全員呼名し、名刺を持っている人が挙手(5分~10分)
≪呼名と返事だけ!簡単♪≫
1.名簿順にどんどん呼んでんでいきます。
Tetsuji Miyata
2.自分の名前ではなく、名刺を持っている人の名前で挙手!
Yes!
≪Good Point≫
1.生徒は自分の名前のとき、誰が手を挙げるのかワクワクする。
私の名刺、誰の手に渡ったのかな…ドキドキ
2.教師は、初めての授業で全生徒の名前を確認できる。
初めての授業で全員の名前を呼びながら、
確認できるのって、いいな♪
1年間の授業について話そう
ここまでのアクティビティで、授業のほとんどの時間を使ってしまっているかもしれませんが…残りの時間で、1年間の授業についての約束事について、しっかり話しましょう。
短時間でしっかり理解してもらえるように、プリントを作っておくのがおすすめ。☆私が過去に使っていたものを参考までに下に載せています。
1年後の姿・1学期の目標
教科書のcan-doリストを見せながら、「1年後はこんなことができるようになっているよ。」という姿を具体的にイメージさせてあげましょう。
1年後には、「自分のこと」や「日常生活」について、
書いて伝えたり、みんなの前でスピーチしたり、
ALTと会話したりできるようになっているよ。
たとえば、中1のとある教科書の年間目標は、「自分のことや日常生活について、まとまりのある内容を伝え合うことができる」となっています。それぞれ具体的に、話してあげると良いと思います。
「自分のこと」って何だろうね?
「伝え合う」ってどういうことだと思う?
(例)
「自分のこと」・・・例)自分の名前、出身地、誕生日、好きなこと、得意なこと、家族、など
「日常生活」・・・例)毎日すること、昨日したこと、やってみたいこと、など
「まとまりのある内容」・・・1年生の目安は「1分間以上のフリートーク」「15語以上のまとまった英作文を書くこと」です。
「伝え合う」・・・お互いに、相手に伝わる方法でコミュニケーションを取ること、伝え合う努力をすることが大切ですね。聞く・話す・読む・書くの4つの力を総合的に鍛える必要があるよ。
1年後の目標を達成するために、まず1学期は
「自分の好きなことや得意なこと」について、
1分間スピーチをするよ!
えーーー!?
大丈夫♪
小さい頃から日本語を覚えてきたみたいに、
少しずつ覚えていけば、必ずできるようになるよ!
評価基準
何を評価の材料とするか、明示しておきましょう。例)定期考査、小テスト、実技、など
評定についても、学校で基準が定められているはずですので、しっかり説明しておきましょう。(後のクレームを防ぎます。)※私が勤めた限りでは、評定基準を生徒に公開して良い学校ばかりでしたが、そのあたりも学校でよく確認されてください。
テストで90点以上とって4の人もいれば、
75点で5の人もいるんだよ。
余談ですが、「提出物を出さないとマイナス5点」「忘れ物マイナス1点」「発表1回につきプラス1点」などの評価は不適切である。ということはもう何年も前から言われていますね。評定の基準には入れられないけれど、「じゃあ頑張らなくていいや」と思われないような言い回しをする必要があります。(評定とは別に教科所見をつける学校が多いのかな?という印象)
評定と別に、教科所見というものが通知表に載るよ。
日頃の頑張りは、きちんと評価するからね。
授業の持ち物・提出物
毎回の授業に持ってくるものを伝えておきます。最近では、置き勉しても構わないものを伝えた方がよい場合もあります。私は「自分が家で使うと思うものは持って帰ったらいいよ」とだけ伝えていました。
忘れ物をしたら、
授業前に自分で伝えにくる約束にしようね。
宿題や提出物については、ルーティンで毎週出すもの等が決まっていれば、伝えます。英語科は「授業前に、ノートに予習」を課される先生も多いですね。私も最初はしていましたが、辞めました。(これについては、機会があればまた別記事で。)
これからは、毎日予習1ページ、
単語練習1ページだー!!
えーー!!
英語だるぅーー!
週1回自学ノート点検、月1回ファイル点検、なんてしたこともありましたが、めちゃめちゃ大変で後悔しました。生徒も、「提出するため」の勉強になってしまい、あまり意味がありませんでした。最近では、ルーティンの宿題はほとんど出していません。
「やらされる勉強」からの卒業
は永遠の課題ですね!
教科担当としての思い
結局、人の思いが入った言葉ほど、伝わる言葉はないのです。教科担任として、「こんな授業にしたい」「こんな力をつけてほしい」「英語ってこんなに楽しいんだよ」など、自分にしか語れない思いを是非、伝えてください。
私は英語のリズムが大好き!
「英語が好き」を続けていたら、
英語でご飯を食べられるようになったよ♪
生徒はその言葉から、先生の人柄や思いを感じ取り、「この先生なら頑張ろうかな」と思うもの。この時ばかりは、英語教員を志した時の気持ちを思い出して、熱く語ってみるのも良いかもしれませんね。
参考資料(ダウンロード可)
最後に、私はこんな感じで作っていたよ!というプリントを参考までに載せておきます。ご自身の言葉に変えてお使いください。
さあ、明日からの授業が楽しみになってきましたか?一番大切なのは、先生自身が楽しく笑顔で授業をすることですよね😊
「この授業は絶対楽しんでくれるぞ」という気持ちがあれば、先生にも自然とゆとりと笑顔が生まれます。このブログが先生方のゆとりと笑顔に貢献できていたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
読んでくれた人は、スーパーで買った特売のイチゴがめちゃめちゃ甘くてハッピーな気分になりますように!
may
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