こんにちは!may(メイ)です。英語学習に関わる全ての人へ、お役立ち情報を発信しています。
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子どもに英語を習わせたいけど
成果は出るのかな…
「『英語の耳が育つのは2歳まで』と聞いたから、0歳から英語のCDを聞かせなきゃ。」
「小3から英語が始まるらしいから、乗り遅れないようにしなきゃ。」
「両親とも英語苦手だから、子どもには苦労してほしくない。」
親として、いろいろな思いや焦りがありますよね。
さて、今日お伝えしたい主な内容は、次の通りです。
英語は中学1年生からでも十分間に合う。幼少期は、学びの土台作りに専念せよ。
私は、幼児~高校生まで、10年間英語を教えてきました。
そこで、見てきたものは、
幼児英語に高いお金を払って無駄にしてしまう親の姿。
早くから英語に取り組んできたのに、英語嫌いな中学生。
そんな人たちを少しでも減らし、英語が好きな人が増えてほしい、という願いのもと、この記事を書いています。
子どもの英語教育をどうしようか、悩んでいる親
英語嫌いな生徒をもつ先生
自分が英語嫌いになった理由を知りたい人
今回、小難しい話もありますが、どうしても伝えたい内容ですので、是非お読みください!
英語教育が目指すもの
そもそも「英語教育の成功」とは
子どもがどんな状態になったら、英語教育は成功した、と言えると思いますか?
「ネイティブスピーカーのような綺麗な発音を身に着けた状態」でしょうか?
「拙いながらも、日常英会話に困らない状態」でしょうか?
「TOEIC900点、英検準1級取得」でしょうか?
どれも素晴らしい目標なのですが、英語教育のゴールは違います。
文部科学省が示している内容を、ざっくり解釈すれば、
「英語という言語・文化の構造を知り」、
「多くの人に伝えたい事柄と、伝えたいという意思をもち」、
「学ぶ意欲と行動を自ら継続する」姿
「英語を使えるか」ではなく「英語を使って何ができるか」というフェーズにあることは、もう言われて久しいことです。
英語はペラペラ話せるけれど、話す内容もペラッペラ、という状態を目指している人はいないと思います。
それでもなお、本質的な部分には目をつぶったまま、小手先の英語習得に時間を費やすことは、本当に子どものためになるのでしょうか。
そんな小難しいことはいいから、とにかく発音を良くしたいの!
という人には、今回の記事はお役に立てないかもしれません…。
\ 今回の参考図書はこちら /
早期英語教育が失敗する原因
①子どもに意欲がない
幼児期から英語教育を始めるほとんどの理由は、「親がそうしたいから」です。
自ら「英語を学びたい」と言い出す3歳児は、稀でしょう。
それでも、始めてみると意外と楽しくて、
うちの子は、英語の動画を観ると
喜んで踊り始めます。
英語教室が楽しいようで、
新しい単語をどんどん覚えてきます。
そう言って親は喜び、よかった、と安心します。
英語のDVDや幼児教室がダメと言っているのではありません。
しかし、ほとんどの場合において、英語学習の根幹となる部分は習得されず、「早くから英語に触れた」という事実だけが残るのです。
外国についてはおろか、日本の文化についても良く分からないうちに、さかなはフィッシュ!くまはベア!と覚えてくることに、高いお金を費やす意味が、どれだけあるのでしょうか。
早くから英語教育の種を蒔いてあげることで、大成功する子も確かにいます。
しかし、本人の意思に反して、「習わされた」英会話が、英語嫌いを生む例もたくさん見てきました。
意欲のない10年は、意欲に満ちた1年で、簡単に追い越せます。
「とりあえず、やらないよりはやった方が…」程度であれば、今は辞めておくことをおすすめします。
②学習を継続できない
たとえば3才から英語を始めて、中学3年生まで習い続けました、という人がどれだけいるでしょうか。
他の学習や習い事もそうですが、英語もまた、継続が重要であることは、言うまでもありませんが、再度強調しておきます。
3才の時は英語が得意でした
この事実が、大人になって、ほとんど何の意味ももたないことは、お分かりいただけるかと思います。
英語学習に終わりはありませんが、「英語が身についた」と自信をもてるその日まで、学びを続ける覚悟を持って、学び始めなければ、必ず途中で挫折することになります。
「うちの子は、学びを継続できる器ができた」と確信がもててからでも遅くありません。
発達段階でいうと、早くとも小学校3・4年生以降、ということになります。
それまでは、よく遊び、よく眠り、学びに向かう意欲と好奇心、めげない心を、しっかりと育てておきたいものです。
③伝えたい内容がない
繰り返しになりますが、早期英語教育は、英語はペラペラだけど、話す内容もペラッペラ、という状態を作りがち、ということです。
子どもの学びの器を考えれば、そのような教育になるのは、仕方のないことです。
幼児英語教育の仕方に問題があるのではなく、発達段階的に、そうしかできないのです。
貴重な幼少期の時間。
英語をしている時間に、発見できたはずの虫はとっくに飛んでいってしまいました。
作れたはずの秘密基地は、誰かのものになってしまいました。
幼児期にしかできない体験が、「内面の育ち」を促します。
自分にしか語れない、経験や発見、考えのある人は、たとえ英語が拙くても、魅力的に感じてもらえることでしょう。
おすすめ教材:幼児期に英語を学ぶなら
とはいえ、やっぱり気になる幼児英語。
テレビやゲームに時間を費やすくらいなら…という気持ちも痛いほどわかります。
そんな人へのおすすめ↓
さりげなく英語の歌を
歌は、幼児にもなじみやすく、おすすめです。
歌はそれ自身が文化であるという側面をもちます。
同時に、意味が分からずともアウトプットにつながりやすく、音程やリズム感覚は英語の音感にもつながるとされています。
一生懸命聞かせようとせず、ドライブ中に何となく流しておく、おもちゃの一角に英語の歌がある、程度でよいです。
/ ドライブにピッタリ \
/ 日本語曲25曲、英語曲5曲搭載 \
お気に入りの1曲ができたら、リクエストに応じて何度でも聞かせてあげてください。
DVDやアプリは時間を決めて
たくさんの教材がありますが、1日の利用目安が分かりやすい(ここで終わり、と子どもに分かりやすく区切られている)ものを選びましょう。
/ 真似して口に出したくなる巧みな仕掛け \
/ 7日間無料トライアルからどうぞ \
「もっとやりたい!」とダダをこねる位が、継続のカギのようです。
我が子も上の2つはお世話になりました。
ここでは、「英語って楽しいものなんだ」「自分は英語が得意だ」という気持ちになればOKです。
そう思うと、親も気持ちが楽になりませんか?
親は、一緒に見ながらたくさん褒めてあげると良いですね^^
英語が上達する人の共通点
仕事柄、たくさんの中学生を見てきました。
中学生にして、大人顔負けの英語力をもつ生徒も多々見てきました。
早期英語教育を受けてきたか否かにかかわらず、英語が上達する子たちは上達します。
その子たちに共通して言えることは、
意欲と好奇心があり、素直に学ぶ態度ができている
自ら英語を身に着けたいと願い、そのための行動を継続している
ということです。
当たり前のようですが、その当たり前が実践できている人がどれだけいるでしょうか。
中学英語を中学時代にマスターし、高校英語を高校時代にマスターできた人がどれだけいるでしょうか。
習った英語を使って、何か伝えてみようと、機会を作った人はどれだけいるでしょうか。
「英語早く始めなきゃ」と焦る前に、「日本の英語教育はダメだ」と批判する前に、
子どもの「学ぶ器」、「内面の育ち」に目を向けてみるべきだと、思うのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ここまで読んでくれた人は、明日の朝割る卵が双子でちょっと得した気分になりますように。
may